症状
初期・体をこすり付ける?(はっきりと様子がおかしいと分かる前、おかしくなってからはこの行動は無い)、いつもと違う場所に隠れるようにしている(アピストは大体同じところに居る)、食欲低下。
中期、末期・動きが鈍る、水底でじっとしている、呼吸が荒くなる、透明な糞
※全く綺麗な状態で動き以外に特徴は見当たらなかった,
※中期から死亡まで3、4日程
※同じ種類でも発病するものとそうでない物が居る、ただ、テリトリーを持てずに追いやられている個体にしか発生していない。(ほぼ間違いないが偶然の可能性。体力的に弱い固体ほど免疫も低いと考えられる)
※3cm程度の幼魚にしか発生していない。(偶然の可能性)
この症状から一般的に知られる病名は以下
カラムナリス
エラに寄生する寄生虫(ギロダクチルス症・ダクチロギルス症)
腸に寄生する寄生虫(痩せているわけではないため考え難いか)
エラからの分泌液はなく腫れても居ないため寄生虫の可能性は低い。死後エラを顕微鏡で確認したが、綺麗な状態だった。
カラムナリスも同様にエラが炎症やただれを起こしていると思われるが、それもなく綺麗な状態だった。
正常なエラは確認した事がないが、写真で見るような荒れた状態ではなかった。今度、正常なエラを確認できる時があれば解剖しようと思う。
よって、一般に知られている病気以外のものではないかと疑う。ふらついていて呼吸が荒いと言う事は、酸素が細胞に取り込めていないと考えられるから、何かの細菌が取り付いているとは思うが・・・血管内で増殖している事も考えたが、酸素の最も多いエラにまず先に感染するような気もするが・・・見当が付かない。
※追記:その後調べていると非寄生体性の鰓病というのがあり、これははっきりとした原因は分かっておらず、ウイルスか、刺激によりエラが異常化し、癒着するという。顕微鏡で見た時一見綺麗だが、穂先がくっついている状態になっている。私も顕微鏡で見てみたが、これと同じ症状だった、一部正常な部分があり、そことははっきりと違っていた。まだ、正常なエラと異常なエラを違う魚で何回も見たわけではないが、参考写真を見ても信憑性はまずまずだと思う。
感染性はあるようにも感じるが、同じ水槽内で発生しており、環境の悪化だとしても同じことが起こり断定できない。予防として何れの可能性も考え水中のゴミなどの微粒子を極力減らすこと、むやみに土をかき回さない事を心がけようと思う。
治療は、次は2%の10分の短期塩水浴でエラの癒着した細胞を溶かし、濾過直後の清水で管理する。対細菌の抗生物質は意味が無いので使わない。というのをやってみようと思う。抗ウイルスの薬、ウイルスがなんであるか分からないと選びようが無いためまず病名が分かるのを受身で待つしかない・・・。
私はテトラ同様に複数を同時に面倒を見ると言う、アピストにとっては雑な飼い方をしてしまったが、本来は一つの水槽に単独もしくはペアで飼育しテリトリーと餌の確保をさせるのが基本だと認識した。
対応としては不明である。中期症状発見から、フラン剤の抗生物質で治療したが、改善は見られなかった。つまりお手上げである。外傷が無く塩の浸透圧治療は効果が無いだろう。次、初期症状が出たら同じように薬浴しようと思う。
※追記、その後、ストレスによるものが原因と考えるようになった、というのも、殺菌灯を導入した環境で改めて複数の幼魚を飼育したが、最終的に生き残ったのは一つのゲージに付き一匹であった。おそらく最も体力と気の強い固体が他の魚を威嚇、攻撃して、それ以外が許容以上のストレスを受けたと考えられる。(観察中はそれほど致命的な攻撃をしているようには到底見えなかったが、主観の判断だったといえる。)
幼魚を複数同時に飼育できるかもしれないという謎は残るが、やはり一匹一匹離隔して育てるべきだろう。
※追記、ストレスも原因と疑ったが、その後の出来事で根本原因はウイルスで、ストレスによって発症する危険性が高くなるという考えになった。出来事とは、コミュニティタンクにラミレジィを二匹導入した。ラミレジィは経験で非常に病気に弱い品種だと思っている。そしたら二匹ともこれまでのほかのアピストと同じ症状で死亡した。攻撃を受けるような敵もおらずストレス無く食欲旺盛で数日で成長していたが、突如体をこすり付けるしぐさをして動きが鈍くなり呼吸困難になって死亡した。これより以前エラを顕微鏡で見た時、細菌による炎症は無かったが、今となって、よりウイルスによってエラが異常増殖し癒着して死亡したと確信するようになった。以前もウイルスを疑ってネットで調べたが情報が少なく、また全く異なる魚の情報もあったため、そして、数匹は生きていてその個体は他の魚を攻撃するような強い固体であったため、更に、殺菌灯も導入していたため(殺菌等では魚の内部のウイルスまでは駆除できず同じ水槽内にいる魚同士では容易に感染できるだろう)ウイルスとの関連性を薄める要因が有り、今のように確信は持てなかった。また、これだけ脅威の病気の情報が一般的でなく少ないのも不可思議な点であった。実際に情報は少ないが、熱帯魚に何らかのウイルスが感染し死亡するという情報は存在している。
これまで何匹ものアピストを犠牲にし、非常に損失は大きく、また事柄の原因を調べると言う事を仕事としている私としては、屈辱でもある。しかしこれは、課題でも有り、私の精査能力がまだ足りていないと言うことを突きつけられたともいえる。それは荒く、可能性を除去したつもりになっていたが、冷静に考えれば何の可能性の分別にもなっていない。むしろ思い込みで被害を広げた部分がある。
とはいえ、ウイルスと確信するにはそれなりに困難ではあっただろう。症状もハッキリしなければ、顕微鏡で見ても炎症も見られない。
これまで死んだアピストには本当に申し訳ないことをした。
アピストに感染し蔓延し死亡率の非常に高いウイルスは存在している。感染した魚から駆除する方法は無い。気をつけてほしい。早めに気付いて対策をしてほしい。
※追記
違うペットショップ経由だが、前回この病気で死亡したコバルトラムを新たに導入し、ウイルスの存在を意識して用土、用具を熱と乾燥殺菌し、隔離した水槽で飼育しているが、3週間経過したが症状の予兆は無い。これによって前回死亡の原因がウイルスによるものという疑いがより濃くなった。
※追記
あれからこの病気が発症するアピストはいなくなった。すべてベアタンクにしたのが何かしらの効果があったと思われる。いや、二匹だけこの病気で死んでしまった。その水槽はベアタンクではなかった。外界からのウイルスの進入を防ぐため離隔した状態ではあった。水も余裕を持たせた飼育環境できれいな状態だったと思う。また、ベアタンク水槽にて体をこするつけるしぐさをする固体も現れたが、その後病気の発展、進行は見られなかった。このことにより、一度のウイルス感染が原因という可能性が低下した。底砂の隙間の数日経過した餌の食べ残し(ベアタンクでは残飯はほぼ出ることは無い)に潜む何かによる永続的な影響が原因という可能性が増した。ちなみに糞にはいないと考えられる。ベアタンクでも糞は残っているため。ただ、それはウイルスか細菌か、あるいはいずれもかかはわからない。
まとめてみる。原因の生物をXとする。すべての項目に基本的にという補足がつく。
Xはアピストにだけ致命的になるレベルまで発症する。言い換えるとアピストはXに対し免疫が低い。
Xは糞には居ない。
Xはカビが生えるほどの栄養価の高いものにいる。
Xは、エイズウイルスのように少数では脅威ではない、断続的に接触することで危険なレベルにまで発症する
その反面、免疫が間に合わなければ魚内部で増殖する。(離隔しても進行することから,.
ただ、増殖しなくとも既に致命的な状況で薬浴をしても死を待つ状態であるとも考えられる)
原因の生物がはっきりしないことは癪で腑に落ちないが(名前の付けようも無い)、これだけわかっていれば感染を避けることは可能である。これ以上の探索はしないことにする。
※追記
新たにアピストを導入、やや過密と思われる状況だが、一週間以上たったが症状が現れるものはいなかった。些細な環境の違いで発症するようだ。
毎日監視し、ややエラを開き気味の魚がいたため離隔して細菌性の薬で治療した。この病気によるものか、それ以外か、病気以外の原因で症状が表れていたかは不明。正常に戻ったため念のため別水槽に移して飼育する事にした。
治療法のまとめについては別記事を参照してください
2017.4
金魚に同じような症状が発生した、状況は以下
朝気づくと下の方で元気がない様子、ただただ元気がないという印象、ただしこれまでの経験上病気ではないかと直感的に疑う、ぐったりしており呼吸が何というか鰓を大きく広げて不自然である。ただ、特に鰓が開くといった症状はその時点ではない。
離隔してグリーンFゴールド顆粒を使う、この時点ではこれまで通り原因は分かっていない。夕方見ると鰓が広がっていた。あの病気だと確信した気持ちになる。
この時点でも、原因は分からず、ウイルス、カラムナリス、いくつかの原因を調べ考える、ただどれも当てはまらない。まずウイルスだと鰓が破壊され鰓自体が白くなるが赤い、カラムナリスのような爛れたり黄色いコロニーも見当たらない。ただ、朝気づいた時点の前日は餌もよく食べていた、症状の進行が速かったことから、間違いなく急性の病気ではないか疑う。ギロダクチルス症とうの寄生虫も考えづらい、鰓を見ても虫は目視では見当たらない。
そんな中継続して薬浴している中、白いもやもやをエラや口から吐き出すようになる。最初透明なフンを飲み込んだのではと思ったがそうではないようだ、カビによる原因の可能性が増す。薬浴をメチレンブルーに切り替える。メチレンブルーは水カビに効果があるが、規定量だとしても水カビには劇的な効果はない事は経験上知っている。進行を抑える程度なのだ。なので先に水カビを取り除き除菌する必要がある。口とエラの間の部分が感染源と予想されたためエラや口から薬剤を直接スポイドで投与することにした。
使用したのは、たまたま家にあったオキシドールとメチレンブルー、調べるとオキシドールはあらゆる病気に対して副作用も少なく非常に有効であることを知る。
オキシドール(3%)原液をスポイドで直接エラと口から勢いよく洗うように注入した。その後同様にメチレンブルーも注入、こちらは規定量の3倍程度の濃度。その後は規定量のメチレンブルーで薬浴、このオキシドールによる洗浄を一日二回行った。水は2リットル程を使いその都度交換した。塩は通常通り0.5%ほど投入。
数日後白いモヤモヤは無くなり餌を食べるまでになった。白いモヤモヤが出なくなって2日程度後からはメチレンブルーによる薬浴を止め(魚への負担があるため)、オキシドール(濃度を半分に薄めて)による洗浄のみを一日一回行うようにした。
結論としてオキシドールと通常のメチレンブルーによる薬浴で回復したと考えている。
寄生虫による原因の可能性も捨てきれないではいるものの、おそらく水カビが鰓のおくに発生したのだろう。餌が口の中に残っていたりすると急激にダメージを与えるまでにカビが発生するのではないか。
オキシドールは薬局で100円程度で手に入るため是非常備しておくといいと思う。
もうこの症状を示すアピストは居なくなった。
記事にも書いたとおりあれから原因を探求する事をやめた為、未だに何なのかはよく分からない。ただ、結果だけは良いものとなっている。
再び言うが、えさの食べ残しによって発症すると考えて間違いない。
アピストには絶対的にベアタンクが向いていると言える。
もし水草を入れるのであれば、小さいプラスチックの鉢を用意すると良い。
殺風景さが無くなり中々にぎやかな風景となる。