産卵しました。過密水槽なので直ぐに離隔、産卵前普段と違う様子なので時間を割いて監視していましたが、産卵シーンを目撃することが出来ました。可哀想ですが、確実に稚魚は食べられるので離隔しました。受精できていたようなので数日後孵化するでしょう。
しかし、今回は前の経験もあり、孵化したら殆ど成魚にできそうなので、その後どうするかいよいよ考えておかなくてはいけません。可愛いけど、可哀想だけど、全部は育てられない。ジレンマです。アクアやってると感動もありますが、悲しい事の方が何倍も多いですね。それが勉強になります。
その後、石に産卵しPHが上がったか、それか水流が弱く酸素が行き届かなかった(エアポンプのみ、プラ容器の閉鎖空間、水換えは手作業)かで、半分近く孵化する前にかびてしまいました。カビの侵食は早く数時間で菌糸でフサフサになります。気付いてすぐにピンセットで取り除き、石から剥がしてトレーに移動、水槽に浮かべて濾過器排水口から一部水流を直接流すようにしました。以前はプラ容器に空気穴を開けて水が出入りするようにしました。2、3日後産卵から3日後孵化、卵をぶら下げているので孵化といえるかは良く分かりませんが。更に4、5日後、水から泳いで水底から水中へ浮遊し始めました。その時点で25匹くらい残っています。何匹かは誤って飼育水槽内に流れ込んで、可愛そうに右も左も分からないままにあっさりと食べられていました。あんなでかいのを25匹も育てられるわけが有りません。゚(゚´Д`゚)゚。いずれ必ず餌にしないといけないのでしょうが、この矛盾、ジレンマはどうしても解決し難い。
~こっから自分の世界に入ります~
ただ入れればいい、魚のいる水槽に、そしたらフラフラと漂いすぐさま食べられるだろう。そもそも、アクアリウムを手軽な趣味やインテリアとして安易に考えていたのではいか。そもそもが罪なのではないか。アクアリウム、聞こえのいい言葉だ、実際は畜生と変わらないのではないか。今、行き止まり、それに気付いた。しかし、確かにその安易な気持ちも合ったが、命について学びたい、知りたいという気持ちがあった。今もその気持ちは強くなっている。医学は本当に凄い、人類の知恵の結晶のようだと思う。命を手にかけていくつも分かった事、学んだ事はある。これからも無限に学ぶ事はある。私は畜生よりもそちらを優先する。畜生だろうとも。
・・・それは分かっている、考えはまとまっている。だが踏ん切りがつかない、悪い癖か。こんなことは最近まで久しく経験していない。わかったわかった、こんな選択を選ぶのは気が重い、逃げの手を思いついた。逃げる事が、今後にどう影響するのかわからない。また同じような選択を迫られた時に逃げの手が無ければ停滞するだろう。逃げの手は60cm水槽を用意してそこで25匹全部世話する。トーマシーも12匹いるから、多分一緒にするとけんかになるだろうからそれぞれ水槽を用意する。縄張りもペアも作れないようにする。産卵しても知らんふり。とほほ、そして水槽がまだまだ増える。エンゼルフィッシュもいるし、他にもアピストがいる・・・。
ん、知らんふりすると言ったが、それは見殺しにする事で、見殺しにするか、自ら餌として殺すか後外で大差は無いのではないか。トーマシーで経験があるが、産卵したら、親が卵を守って孵化はするだろう。そして私が見てないうちに他の魚に食べられる。餌にして殺すのと同じ事だ、違うのは自分が見ていない、他の事を考えているという違いだけだ。嫌なものを、見たくないものから目を背けて現実は何も変わっていない。これでいいのだろうか。間違いなくエゴだ。
わかったわかった、こんな選択を選ぶのも気が重い。卵を取り上げて餌として魚に与えよう。それなら稚魚が食べられる事はない。卵が生命かどうかなんてことは面倒なので今回はもういい。命には変わりないし、人間の主観では卵から孵化したものと卵では価値に差がある。卵は命と呼ぶには少ない価値しかない。それはいいのだが、取り上げられた親魚の気持ちはどうだろう。実際取り上げたし、暴れまくるとか自暴自棄になる様子は無い。一瞬あるはずのものが無いという感じで卵があった辺りをきょろきょろと目を動かして調べる程度だ。その後もペアで卵を産む前と同様の様子でいる。魚の気持ちは人間には分からない。おそらく人間や動物のようにショックで何日も探し続けたりするほど、傷ついている訳ではないだろう。しかし、やはり悲しいに違いない。殺されるのと等しいだろうからだ。人間ならそう感じるだろう。これも畜生なんだろう。
シクリッドってほんとやだ、ペア組んでずっと一緒にいて子供50匹も産むんだから。そして必死で守ろうとしてるんだもの。そんなの見せられたら殺せないよ。でも殺すしかないよね。
私は頭がおかしいんだろうか。魚なんていくらでも食用で簡単に殺されている。熱帯魚でも選別するために元気であろうがゴミ箱に生きたまま捨てるか何かして普通は殺すんだろう。なんという感覚なのかわからないが出来ない。何の抵抗があるのか。命を学ぼうとしているのに命を絶たなければならないという矛盾。悩んでいても時間が過ぎるだけだ。わかったわかった、60cm水槽で25匹稚魚全部成魚にしてペアを選別して、残りは子孫を残さず兄弟に託して寿命を全うしてもらうということで行こう。水槽いくら用意すればいいのやら・・・。
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